就職難のこの時代は仕事に就くだけでも大変なものだが、
無事仕事に就けたからといって安心出来るものでもない。
募集要項通りの条件で働いていけるなんて思う事が間違いだと言えるほど、
職場内の人間関係を通して無言の圧力がかかってくる。
残業や休日出勤が当たり前のようにあったり、出るはずの手当てが実際には出ていないようなものだったり、
募集された業務内容以外の仕事を当然のように要求されたりする。
また、募集内容との違いが無く良い会社だと思っても、人間関係に問題がある場合もある。
新社会人はじめ若年層の、経験が比較的少ない人々は様々な荒波にもまれる事となる。
何度か失敗を繰り返して企業や人を見極める目を養えれば良いが、すぐに職場を変えられない、
変えても仕事が見つからないといった具合に、職場を離れるためにハードルは意外と高い。
知人の話を聞いていても酷いものである。知り合いの伝で入った職場で医療事務をすることとなったのだが、
そこはとてつもないブラック会社だった。
まず休みは週に1日。
駐車場を使用しなければいけない立地だったが駐車料金が給料から月5000円引かれていた。
医院内の手伝いはしなくても良い内容で引き受けた仕事だったが人手不足を理由に助手に近い仕事までさせられた。
新入りの頃であっても仕事を聞くと嫌な顔をされたなど、聞き始めると止まらない。
知人は一年を境にその職場を辞め、別の仕事を始めたようだ。どこにも似た話は転がっているものだが、
身近に聞くと改めて恐ろしくなってくる。
やはり、いかに就職先の事を調べるかどうかが大事なのだろう。